医療大麻:人を幸福な気分にさせる「アナンダマイド」を学ぶ

甘い物が無性に食べたくなる、美味しいものを食べたとき幸せを感じる、これら共通することは?

答えはアナンダマイド (英:Anandamide)です

この物質は人を幸福な気分にさせる効果があると言われています

そのため”至福物質”と呼ばれています

「ナチュラル・ハイ」 という言葉を聞いたことがありますか?

たとえドラッグを使っていなくても、人は誰でも常時少しハイの状態にいることが解っています

大麻使用者がハイになるのは、植物で生成されたTHCの作用と言う事は知られていますが、脳や体のなかでも同じような物質が自然に生成されています

それが、アナンダマイドです

名前の”アナンダ(Ananda)”は、梵語で ”幸福” を意味します

アナンダマイドは 痛み、うつ病、食欲、記憶、生殖能力に役割を果すたメッセンジャー分子が見つかりました

アナンダマイドの発見は全く新しい治療薬種類の開発に導いたといえます

アナンダマイド化学は、分子レベルで人間の行動に影響を与えます

ー幸福受容体ー

体内の受容体や酵素を「鍵の穴=錠」と考えます

アナンダマイドのようなホルモンは鍵、鍵穴にはまれば鍵が開いて情報が伝わります

神経細胞は、特別な「鍵」分子を放出することでやり取りをしています

たくさんの種類いの分子”鍵”があり、それぞれが特有の形をしています

目標となる神経細胞の表面は、鍵にはまる錠のような受容体と一緒に散りばめられていて、鍵分子が受容体にはまると神経細胞の表面が変化します

鍵分子が神経細胞表面上の受容体の錠にいるとき、鍵分子は塩化鉄が細胞に溢れることを可能にする膜の扉を開きます

この鍵は錠から再び取り外されなくてはいけません

一定の時間が経過した後、分解や破壊することによって鍵を取り外す酵素が産生されるので神経細胞は業務に戻ることができます

中央神経系へ強力な効果を持つドラッグは、よく天然分子鍵を真似します

例えばモルヒネは、強い鎮痛剤であり体内の神経細胞に存在する “オピオイド受容体” に錠をすることが判明しています

神経伝達物質やホルモンなど、私たちの身体の中にあるさまざまな内因性生理活性物質(鍵)は、それぞれに固有の受容体(鍵穴)に結合して初めて生理反応を誘発します

「薬(物)」は、鍵の代わりをする「合鍵」と考えれます

科学者達は、モルヒネは体内に存在しないのでこの受容体を活性化させるとてもよく似た形の自然の鍵分子があるはずと理由づけた

この天然鍵は ”エンケファリン”と呼ばれる分子であると判明

モルヒネはただのエンケファリンの偽物だが、モルヒネはエンケファリンよりも強力で常習癖がつきます

その訳は、モルヒネは、鍵を取り払う酵素がその受容体からこじ開けることができないからです

依存性が少ないエンケファリンの偽物、”コデイン” や “デメロール” が導入されました

アナンダマイドは記憶力と高い思考回路に大事な脳部分、動作の管理をする部分で酵素的に合成されます

これは、アナンダマイドの機能はただBiss(幸福)をつくるだけではないという証拠です

科学者達は、同様に他のドラッグの動作と毒素を説明するために受容体部位を探り始めました

1988年、THC(テトラヒドロカンナビノール、大麻の活発成分)のための特定の受容体が発見されました

THCは本来身体に存在しませんが、THC対象の幸福受容体が身体に存在します

THCは、これまで知られていなかった天然分子鍵に似た模造だったのです

その鍵は、1992年イスラエルの科学者Raphael Mechoulamによって名付けられました

それが、アラキドニルエタノールアミド(後にアナンダマイドと呼ばれる)

脳内でTHCを取り込む脳受容体に対して、アナンダマイドも結合します

THCは、脳の受容体に留まりハイを引き起こしますがアナンダミドの持続効果はTHCよりもずっと短いです

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