『大麻の歴史』1950後半〜現在

1965年

“Cannabis Afghanica(カンナビスアフガニ)”が記録される

一番始めに報告された大麻血統であり、北アフガニスタンでのハシシ生産に使われた

1967年

初めてのハシシオイルとなる、”スマッシュ(Smash)”が登場する

1970~1972年

ハシシ生産のために、アフガニスタンの広い範囲の土地でカンナビスが栽培される

アフガニハシシの種類はシンセミア(高純度な種なし大麻)生産のため、北アメリカに伝わりました

ヨーロッパ人はハシシ製造を簡単にする”金属のふるい布をアフガニスタンへ持っていく

そして、アフガニスタンにて法執行機関のハシシに対しての取締りが始まる

1970年

US National Organization for the Reform of Marijuana law (NORML)アメリカ全土のマリファナ法改革チームが結成される

同じ年、薬物乱用防止総合局 (the Comprehensive Drug Abuse Prevention)と

the Comprehensive Drug Abuse Prevention and Control Actと呼ばれる包括的薬物乱用防止規制法は、薬物犯罪に対する強制刑罰を廃止し、マリファナを他の麻薬とは別に分類される

1971年

「大麻は緑内障患者の役に立つのではないか」という初めての証言がなされる

1972年

ニクソン大統領が任命した大麻と、薬物乱用に関する国家委員会Shafer Commissionはカンナビス使用の再合法をすすめたがその訴えは届かなかった

このことで、米国の医学研究はペースを早めた。

大麻使用を合法化するカリフォルニア第19案は66-33%の票差で拒まれた。

1973年

ネパールは、カンナビスショップやチャラス(大麻収穫の時大麻樹脂を手に付けて固めた物)の輸出を禁止する

アフガン政府はハシシの生産と販売を違法にする

アフガンの収穫は、相当数少なくなりました

1975年

カンナビノイドベースの薬”ナビロン(Nabilone)”が作られる

1976年

アメリカの連邦政府は、臨床試験用の新医薬品「特例使用」の調査計画制度を設け、毎年患者が政府から9ポンド(約4Kg)までの大麻を受け取ることを許可した

その特例使用制度とは、命を脅かす疾患を持つ患者に未承認の医療新薬をアクセスする事を例外的に可能とする公的制度

現在も、生き残っている5人には今も尚、連邦政府が医療大麻を処方している

同じ年、 アメリカ食品医薬品局は大麻をスケジュール1と表記した

スケジュール1とは:「乱用に使われる可能性があり、医療薬に値しない。」

1977年

カール・セーガンは、大麻は世界初の農作物であり大麻自身が現在の文明を築いた可能性があると語る

「人間の歴史の中で、大麻の栽培が一般的な農業の発明を導き、それによって文明が進んだとすると、それは大いに面白い。」

Carl Sagan, The Dragons of Eden, Speculations on the Origin of Human Intelligence P 191脚注

1977~1981年

アメリカ大統領カーターと彼の麻薬政策アシスタント医師ピーター・ボーンは大麻の非犯罪化を強く主張する

1オンス(約28g)以下の大麻で捕まった人に対する連邦刑事刑を廃止するよう大統領自ら議会に尋ねる

1986年

レーガン大統領は抗薬物乱用法(Anti-Drug Abuse Act)にサインをし義務的最低刑の復活、所持と売買行為に対する連邦の罰則を引き上げた

これにより正式にアメリカ国際「ドラッグ戦争 (War on Drug)」が始まる

1987年

モロッコ政府はRIF山低地でのカンナビス栽培を取り締まる

1988年

アメリカの麻薬取締局行政裁判官のFrancis Youngは傍聴の後、「大麻は明らかに医学的使用を確立していて、処方薬として再分類されるべきである」と発言したが、彼の忠告は届かなかった

1992年

エイズ患者から医療大麻使用を求める動きが広がる

アメリカの政府は、限られた数の患者にミシシッピ大学で栽培された医療用大麻を使用することを可能にするプログラム「特例使用制度(Compassionate Use Program)」の新しい受け入れを閉鎖する

そして同じ年に、合成カンナビノイド医薬品のドロナビノ-ルがエイズシンドロームに効果があると承認される

1996年

1915年に大麻使用を禁止した初めての州であったカリフォルニアが、エイズ患者、がん患者、他の難病患者の為に医療大麻の使用を再合法化する初めての州になる

同じ年に、アリゾナにも同じような法案が渡される

これに続きアラスカ、コロラド、メイン、モンタナ、ネバダ、オレゴン、ワシントン、ワシントンDC、ハワイ、マリーランド、ニューメキシコ、ロードアイランド、バーモントでも同様の取り組みが行われる

1997年

アメリカの国家薬物取締政策局であるThe American Office National Drug Control Policyは、米国医学研究所のInstitute of Medicine(IOM)に対して、大麻治療の医学的有効性について幅広い研究を行うように依頼した

IOMは、大麻は安全でとても効果がある薬であり患者は医療大麻を利用するべき

そして政府は調査や薬の開発をさらに拡大すべきである。と結論づけた

しかし、連邦政府はこの発見を完全に無視し、この提案書を拒否しました

1997~2001年

米国医学研究所(IOM)の推薦書に全く反して、大統領クリントン、リーガン、ブッシュ、と続く 「ドラッグ戦争」時代

カリフォルニアやその他の州で、医療大麻患者やその提供者を捕まえて起訴する運動が始まる

2001~2009年

大統領G.W.ブッシュの下でUS連邦政府は「ドラッグ戦争」を強化し、カリフォルニア全州の患者、医者、診療所が次々と追い込まれた

2005年

カナダ市民Marc Emeryは約1995年から2005年7月までにアメリカ国内へ一番多くの大麻種を持ち込んでいた商売人であり、長い間FBI薬物リスト#1指名手配者であった

最終的にUSDAによって告発され、彼は裁判のためカナダからアメリカへ2010年5月に送還された

2009年

大統領オバマは、レーガン政権の間に開始された「個々の薬物使用は実際には公的問題であって、そのように扱われるべきである」という、この全くもって成功しなかった20年間にも渡る”ドラッグ戦争”を終わりへと導いてゆく

オバマの指導の下米国司法省は、連邦検察官は州法を完全に守っている医療大麻使用者と流通者を追放しないと発表した

2010年

カナダ、バンクーバー市のMarc Emeryは、9月10日シアトルのアメリカ法廷で大麻の種を販売する等の 「大麻製造計画」で5年間の刑務所入りと4年間の執行猶予を言い渡された

2012年

コロラド、ワシントンで21歳以上の嗜好としての大麻使用が合法になる

2017年

アラスカ、カリフォルニア、コロラド、マサチューセッツ、ネバダ、オレゴン、ワシントン、ワシントンDCでこれらの州で嗜好用使用(レクリエーショナルユーズ)が認められている

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